血液内科では、全身を流れている血液やリンパ系に関する病気を治療しています。
その中で、主な疾患についてご紹介します。
1) 白血病
ガン化した白血球が増えた病気です。発熱・貧血・出血が3大症状である急性白血病は、進行が早いため、診断がつき次第、適切な治療を始めることが大切です。健康診断などで発見されることが多い慢性白血病は、進行がゆるやかですが、放っておくと、急性白血病へ移行することがあり、こちらも的確な治療を行うことが重要です。治療は、抗がん剤が主体ですが、一部の病型では、分化誘導療法や、標的療法が開発されており、最近の治療成績は格段に向上しています。
2) リンパ腫
リンパ系でガン細胞が増えた病気です。発熱・寝汗・体重減少が3徴といわれています。病変部の組織(生検など)により、病型(ホジキン/非ホジキンなど)を診断し、全身の検査(PET-CTなど)により、進行度(病期)を把握します。日本人に多いタイプである、非ホジキンリンパ腫では、抗がん剤や放射線療法のほかに、抗体療法を併用できる場合が多く、この治療法の登場により、以前と比べてその成果には目を見張るものがあります。
3) 骨髄腫
骨髄の中で一部の細胞(形質細胞)がガン化した病気です。腰痛などの、骨の痛みがなかなか治らないことが、発見のきっかけであることが多いです。進行すると、貧血や腎障害をきたします。治療は、抗がん剤を基本として、ステロイド療法や、免疫賦活療法や、放射線療法を組み合わせて行います。これらにより、入院時、痛みにより寝たきりの患者さんが、退院の際には、歩いて帰られる場合も出てきています。
以上の病気で、適応(年齢が比較的若く、合併症・既往歴が重篤でない)のある方には、和歌山医大や日赤などと連携の上、造血幹細胞移植(骨髄移植)も考慮しています。また、抗がん剤治療や輸血療法は、入院だけでなく、中央点滴室を利用(予約制)した、外来通院でも行っています。
上記以外で、代表的な疾患を挙げます。
骨髄異形成症候群(前白血病状態)、
再生不良性貧血(汎血球減少・特定疾患)、
真性多血症・本態性血小板血症(骨髄増殖性疾患)、
特発性血小板減少性紫斑病(血小板著減・特定疾患)、
後天性血友病(凝固因子異常)、など
血液内科で診療しているすべての病気については、中央検査部における血液検査などでの迅速かつ的確な診断、薬剤部における治療薬の精確な調合、看護部における手厚く行き届いた看護、ご家族を含めた皆様への丁寧な病状説明とそのご理解・ご同意、これらすべてが備わって初めて、皆様に最適な治療を提供できるものと思っています。
今後も、各担当部署、力を合わせて参りますので、よろしくお願いします。 |